text 浮遊 はじめは触れ合うだけの子供のような易しいキスだった。そっと離した唇の代わりに額をくっつける。マレは困ったように眉を下げて、苦しかったら抵抗してねと断って、再び唇をあわせると、仁の薄く開いた唇に熱い舌を滑り込ませた。舌と舌が触れ合って、仁はび... 2022.10.20 text
text 手探り2 手探り ふわりと意識が浮上して怠惰な瞼をそっと開ける。真っ暗で何も見えなかったが頬に触れるシーツの心地よさから自分のベッドだと理解、とすれば目の前にいるはずの恋人を探してシーツに指を這わせた。動いた私を離すまいと腹に回された腕に力が篭り、あ... 2022.10.20 text
text 手探り1 手探り 蓼丸マレは至って健全な男子高校生だった。ゲームをするのが好きで、学問の成績は校内では上位3割程度、控えねばと思いつつ放課後に同級生とジャンクフードを食べたり、ドリンクバーでオリジナルミックスジュースを作って遊んだりするような16歳だ... 2022.10.20 text